2004年9月16日(木)
欠陥マンション管理組合が構造計算をしての訴訟
福岡県の鉄筋コンクリート造11階建て総戸数49戸で1999年竣工の分譲マンションでは、各住戸で床が沈下しました。
多くの住戸で住戸の中央部が最大5センチ近くも下がりました。同様に天井側も3センチ沈下し、小梁も2センチ沈下しました。
住民側は一致団結して、建物設計段階の構造計算に問題があったとして、事業主・施工会社・建築設計者に建替費用等10億8000万円の損害賠償請求をしました。
事業主に対しては瑕疵担保責任に基づく損害賠償、他に対しては不法行為に基づく損害賠償請求です。
代理人弁護士によると「欠陥建築には構造に問題があると疑われるケースがかなりあるが、専門家の調査や構造の再計算には金がかかるので実行できず、表面に表われている瑕疵しか追及できないケースが多かった。今回は入居者の結束が固かったので、数百万円かけて詳しい調査ができた。その結果、構造計算という建築のブラックボックスに踏み込めた」と語っています。
設計に際して構造計算をしたのは、ギリギリの構造計算をして建築コストを安くすることをセールスポイントにしていた下請け会社だったようです。
(日経アーキテクチュア2004.8.23.)


